安心して使用できるお灸へ
~良きパートナーと共に5年を要した開発~
品質管理の専門家でもある私は、「それならば自分で開発しよう!ビワ葉温圧療法の良いところを損なわずに、指摘される弱点を克服できる"電気式"ビワ葉温灸器を作りたい」と考えました。
安心して病室でもどこでも使用できる、簡単・手軽で・安全に・良く効く、ビワ葉温灸器を開発する事を目標に、医療機器メーカーと5年間を費やして共同開発を行いました。
改正薬事法のもと、新規の医療機器で認証を得ることは至難の事柄でした。デザイン・素材・ヒーターなどを検討し、数々の施策をつくるなど、開発には様々な困難を経験しました。
最も難しかったのは、ビワ葉温圧療法の温熱効果感覚の再現でした。
体験された事のある方のみが感じている "じわ~と効いてきて、熱!と思った後に患部より離すと、ズーンと深部まで暖まる" 独特の温熱感を、本当に電気の機器で再現できるのか、当初は大きな不安でした。
しかし、ハマ電工株式会社という医療機器製造の良きパートナーにも恵まれ、また培ってきた品質管理の経験から、完全に再現できる仕様をまとめることができました。
想いのつまった「黄帝灸(こうていきゅう)」の完成
~ビワ葉温灸を超えた商品の誕生~
ねらいは、快適なビワ葉温灸器の開発でした。しかし、開発過程の中で、ビワの生葉を使用しなくても、お灸が出来る温灸器の構造に進化をしていきました。
その結果、黄帝灸(こうていきゅう)は2007年12月28日に医療機器認証番号:219AKBZX00251000号で認証を受ける事ができました。
黄帝灸(こうていきゅう)は、安全構造と温熱制御技術の向上により、洋服の上からでも手軽に安心して使用できるようになっております。これはお灸としては非常に画期的な事で、服をきたまま人前でお灸を楽しめることとなったのです。
従来の弱点であった煙やニオイの問題を解決しているばかりでなく、いつでもどこでも、テレビを見ながら自分でお灸ができる、狙いを超えた電気温灸器が誕生しました。
温灸器の名前は、中国古代の帝王で、現存する中国最古の医学書を著した中国医学の始祖である「黄帝(こうてい)」から取りました。黄帝が生きていれば、必ず愛用されているであろう温灸器でありたいと願い命名しております。(商標登録証 第5172124号登録済)
既に愛用者の皆さまからも「本当に手軽で簡単。」「痛みが楽になった!」「祖父母にもう1台欲しい」と喜んでご使用いただいている様子を聞くたびに、ねらいを超えた電気温灸器が実現できた喜びを日々、開発者としてかみ締めております。